1: オムコシφ ★ 2014/01/18(土) 12:25:35.93 ID:???
低賃金、長時間労働、人手不足といった労働条件の悪さや現場の過酷さが度々話題になるアニメ業界。
なかでも、制作進行はかなり入れ替わりの激しい仕事のよう。
しかし、制作進行と言われても、実際にどんな仕事をしているのかはいまいちピンときていない人が多いのでは?
そこで、アニメスタジオ勤務の制作進行・南坂ちさとを主人公にした『これだからアニメってやつは!』(峠 比呂/KADOKAWA)から、
制作進行がどんな仕事なのか見てみよう。
制作進行とは、その名の通りアニメの「制作」を円滑に「進行」するために動く人のことで、大まかに分けてシナリオ→絵コンテ→作画打ち合わせ→レイアウト……といった工程の絵コンテ以降、完成まですべてに関わることになる。
おまけに、作家のところに素材を回収しに行ったり、スケジュール通りに進められるよう、
遅れている作家や部署の機嫌を取りながらケツをたたいたり、設定資料を集めてコピーするといった雑用まで、とにかくやることが多い。
また、いくらスケジュールが厳しくても制作進行は「取り立てのような回収を行ってはいけない」そう。
なぜなら、そのたった1人のやる気を削ぐことのほうが、スケジュールの大幅な遅れを意味することになるからだ。
作家のなかには、やたらと口説いてくる人や、自分に自信が持てずプレッシャーで締め切りに間に合わない人など、様々なタイプの人がいる。
でも、口説きをうまくかわしながらも機嫌を損ねないように気遣い、作家のモチベーションを保つことも大切なのだ。
それに、背景美術を依頼する会社に頭を下げてまわったり、社外の人との関係を円滑にするのも制作進行の大事な仕事。
しかし、大変なのは社外の人間関係だけじゃない。
レイアウトや原画など、1つの作業が遅れれば、当然その分だけ撮影はおす。
そのギリギリを見極めなくちゃいけないし、それぞれの部署の意見の相違も擦り合わせなければならない。
たとえば、スケジュールが厳しく、予算も少ないのでとにかく上がり重視でいきたい演出と、質を下げたくない作画監督の場合。
演出は、第2原画と呼ばれるサポート的な立場の人に仕事を回してでも、早く原画を上げたい。
しかし、第2原画にはきちんとした原画の経験もない人が入ることもあり、そうなるとそれを修正する作画監督の負担が増えるだけなのだそう。
ちなみに、スタッフロールにやたらと第2原画の人が出ていたら、それだけスケジュールが厳しかったということらしい。
そこで、折衷案としてちさとは使える第2原画を探してくることになる。
こうやって見てみると、制作進行は仕事自体もかなりハードだが、もっともこたえるのは精神面のよう。
そんな職場でもちさとが仕事を続けていけるのは、「自分の担当した作品が出来上がったの見ると今でもドキドキする」から。
どんなにつらくても、みんなが頑張ってる姿やバラバラだった素材が1つになったところを見ると、感動するそう。
たしかに、この喜びはスタッフや作家と直接やりとりし、ほぼすべての工程に携わることのできる制作進行だからこそ味わうことのできるもの。
もしかすると、アニメ好きにとってはもっとも幸せな仕事なのかもしれない。
文=小里樹
http://ddnavi.com/news/179932/
なかでも、制作進行はかなり入れ替わりの激しい仕事のよう。
しかし、制作進行と言われても、実際にどんな仕事をしているのかはいまいちピンときていない人が多いのでは?
そこで、アニメスタジオ勤務の制作進行・南坂ちさとを主人公にした『これだからアニメってやつは!』(峠 比呂/KADOKAWA)から、
制作進行がどんな仕事なのか見てみよう。
制作進行とは、その名の通りアニメの「制作」を円滑に「進行」するために動く人のことで、大まかに分けてシナリオ→絵コンテ→作画打ち合わせ→レイアウト……といった工程の絵コンテ以降、完成まですべてに関わることになる。
おまけに、作家のところに素材を回収しに行ったり、スケジュール通りに進められるよう、
遅れている作家や部署の機嫌を取りながらケツをたたいたり、設定資料を集めてコピーするといった雑用まで、とにかくやることが多い。
また、いくらスケジュールが厳しくても制作進行は「取り立てのような回収を行ってはいけない」そう。
なぜなら、そのたった1人のやる気を削ぐことのほうが、スケジュールの大幅な遅れを意味することになるからだ。
作家のなかには、やたらと口説いてくる人や、自分に自信が持てずプレッシャーで締め切りに間に合わない人など、様々なタイプの人がいる。
でも、口説きをうまくかわしながらも機嫌を損ねないように気遣い、作家のモチベーションを保つことも大切なのだ。
それに、背景美術を依頼する会社に頭を下げてまわったり、社外の人との関係を円滑にするのも制作進行の大事な仕事。
しかし、大変なのは社外の人間関係だけじゃない。
レイアウトや原画など、1つの作業が遅れれば、当然その分だけ撮影はおす。
そのギリギリを見極めなくちゃいけないし、それぞれの部署の意見の相違も擦り合わせなければならない。
たとえば、スケジュールが厳しく、予算も少ないのでとにかく上がり重視でいきたい演出と、質を下げたくない作画監督の場合。
演出は、第2原画と呼ばれるサポート的な立場の人に仕事を回してでも、早く原画を上げたい。
しかし、第2原画にはきちんとした原画の経験もない人が入ることもあり、そうなるとそれを修正する作画監督の負担が増えるだけなのだそう。
ちなみに、スタッフロールにやたらと第2原画の人が出ていたら、それだけスケジュールが厳しかったということらしい。
そこで、折衷案としてちさとは使える第2原画を探してくることになる。
こうやって見てみると、制作進行は仕事自体もかなりハードだが、もっともこたえるのは精神面のよう。
そんな職場でもちさとが仕事を続けていけるのは、「自分の担当した作品が出来上がったの見ると今でもドキドキする」から。
どんなにつらくても、みんなが頑張ってる姿やバラバラだった素材が1つになったところを見ると、感動するそう。
たしかに、この喜びはスタッフや作家と直接やりとりし、ほぼすべての工程に携わることのできる制作進行だからこそ味わうことのできるもの。
もしかすると、アニメ好きにとってはもっとも幸せな仕事なのかもしれない。
文=小里樹
http://ddnavi.com/news/179932/
【【壮絶】アニメ業界のなかでも過酷さナンバー1 アニメの制作進行の仕事とは?】の続きを読む